人体実験疑い 京大調査継続せず

戦時中、京都大学から博士号を授与された旧日本軍の軍医が人体実験を行っていた疑いが強いとして検証を求めている団体に対し、京都大学は、当時の資料はないことなどから、調査の継続は不可能だと伝えていたことがわかりました。

京都大学は昭和20年、旧日本軍の「731部隊」に所属していた軍医に対し、サルにペストを媒介するノミを付着させて感染の経過を調べた論文で博士号を授与しています。
この論文をめぐって、大学教授などでつくる団体は、▼サルの種類が書かれておらず、▼「頭痛を訴えている」など不自然な記述があることを挙げ、実験は捕虜を使った人体実験の疑いが強いとして、去年7月、大学側に検証を求めました。
団体によりますと、先月、京都大学から予備調査の結果について回答があり、▼実験がサルに行われたことを否定する科学的に合理的な理由があるとは言えず、▼本人に聞き取りができないうえ、実験ノートもデータも存在しないことから調査の継続は不可能だとして、今後の調査は行わないと伝えられたということです。
団体は、軍医がどのようにして頭痛だと判断したかも調べていない調査は不十分だなどとして異議を申し立て、改めて詳しい調査を求めたということです。
事務局長を務める滋賀医科大学の西山勝夫名誉教授は、「当時の歴史的な背景についての検証が一切なされていない。京大はこの問題に真摯(しんし)に向き合ってほしい」と話しています。

京都大学は団体から異議申し立てを受けたことは認めたうえで、「コメントはありません」としています。

記者会見を兼ねた報告会「 京都大学の『学位論文における研究活動上の不正行為に関する調査結果について(通知)』に対する異議申し立て 」

日時 201931日 14:00

会場 京都大学 法経本館1階西端   法経第11教室

趣旨 京都大学は、満洲第731部隊軍医将校の学位授与の検証を京大に求める会の要請「旧満洲第731部隊軍医将校の学位授与の検証を求めます」(2018年7月26日)について、予備調査を京都大学の規程要項を準用して行うとのメール通知2018918日)を当会に行いました。当該要項に規定の予備調査期間を大幅に超えて、この度201928日付で表記の通知(邦文English)、参考論文(Reference)が当会に届けられました。

当会は218日に役員会を開催し、同通知の審議に基づき、異議申し立て期限の220日に提出した異議申し立て文書は京都大学により受け付けられました。

そこで、同通知を配布するとともに、異議申し立ての内容(邦文English)を報告し、質疑応答、意見交換を行います。配布資料⇒コチラ、報道は⇒コチラ

 

 なお、本格的な報告討論会などは別途4月に開催を目指して、役員会で企画中です